家では出来てるんです
と仰られるお母様…時々いらっしゃいます。
「出来ている」とはどういうことを言うのでしょう。お母様にとって「出来ている」ことと講師から見て「出来ている」とは意味が違うかもしれません。
・ご自宅の電子ピアノではなく、生ピアノでも手、指に抵抗なく演奏が出来ている。
・自力で(お母様のサポートなしで)しっかり理解した上での演奏が出来ている。
・お母様が見ていなくても、精一杯の姿勢で取り組めている。
個人的にはこういったことが、「出来ている」ということになります。
もちろん内容は、その生徒さんにとって、無理のあるものではなく、出来るように頑張るぞ!という気持ちがあれば出来る内容…もしくは方法を指導しているわけで…
何より、後々困るのは生徒さんなのですが、大抵の場合は、そういったことは度外視!?早く教材を進めたい、お母様がいない時のご様子をご存じない…
というケースがほとんどです。保護者様の目がない時のお子様の様子については、それが社会に出ていくことの小さな一歩ですので、そこも含めてレッスンをすることに意味があると私は思っています。
というわけで、ここで私が折れて、じゃあ先に行きましょうか、なんてことをしてしまったら、誰のなんのためのレッスン!?ということになってしまうので、これまた会えて笑顔でスルーしています。笑
いつか…あの時のあれは、こういうことだったんだ、とご理解いただける日がきっと来るから、そういった流れをたくさん見てきたからです♡